【世界のワインまとめ】ワインがおいしい国や地域を一挙紹介!

ワインがおいしい国・地域

ワインは、世界中の様々な国と地域で造られています。
世界で生産されるワインの年間総生産量は、270億リットルにも上ります。
ワインを造る際に重要な要素となるのが、ワインの原料となるブドウの生育条件、製造方法です。


今回は、ワインの主な生産国の中から、ブドウの栽培に適した気候と土壌に恵まれ、特にワインがおいしいとして有名な国・地域をご紹介します。

フランス

ワインといえば、真っ先に名前が挙がるのがフランス。2018年のワイン生産量ランキングではイタリアに次いで僅差で2位、ワイン消費量ランキングではアメリカに次いで2位となっています。


そんなワイン大国フランスには、多くの歴史あるワイン生産地がひしめいていますが、中でも特に有名な4つの生産地をピックアップしてご紹介します。

ボルドー

お菓子のカヌレでも有名なボルドー地方は、ブルゴーニュ地方と並ぶフランス2大銘醸地のひとつです。ジロンド川の東側地域が「右岸」、ジロンド川の西側地域が「左岸」と呼ばれます。

右岸の主要品種はメルローで、果実味のある芳醇な味わいが特徴です。左岸の主要品種はカベルネ・ソーヴィニヨンで、しっかりとした骨格のある長期熟成型ワインに仕上がります。

高級ワインで有名なメドック地区の5大シャトーは、いずれも左岸に位置しています。

ポイント


ボルドーワインを語る時に重要なキーワードとなるのが、「シャトー」と「格付け」です。シャトーとは、ボルドーの邸館の周りにブドウ畑を所有し、その畑でのブドウ栽培から瓶詰に至るまでの一切の工程を、一貫して生産している造り手のこと。

それぞれのシャトーは、格付けによってランク分けされています。
ボルドー地方は、フルボディの赤ワインが特に有名です。

ブルゴーニュ

フランス北東部に位置し、エポワスチーズで有名なブルゴーニュ地方は、ボルドー地方と双璧をなすフランス2大銘醸地のひとつ。北部では、ロマネ・コンティを始めとする赤ワインが有名で、南部では、赤ワインだけでなく白ワインにも名酒が数多く生産されています。


ブルゴーニュは「村」「畑」単位で格付されています。ブルゴーニュワインの特徴は、単一品種でワインを醸造することです。

ポイント

赤ワイン用の主なブドウ品種は、渋みは少なめでしっかりとした酸味が特徴のピノ・ノワール、白ワイン用のブドウ品種は、辛口でしっかりとした酸が特徴のシャルドネが使われています。繊細でエレガントな味わいが魅力です。

ローヌ

ローヌ地方は、フランス南東部のローヌ河流域に広がる地域で、ボルドーに次ぐAOCワインの生産地です。上流域の北部地域は大陸性気候で、主に単一品種による高級ワインが生産されています。

下流域の南部地域は地中海性気候で、複数品種によるカジュアルなワインが生産されています。多彩なブドウ品種が使われ、造られるワインの種類も豊富です。

シャンパーニュ

フランス国内で最北に位置するシャンパーニュ地方は、高い技術によって個性的な発泡酒(シャンパン)を開発しました。

シャンパーニュ地方のワイン年間生産量の、約90%が発泡酒です。伝統的な製法「瓶内二次発酵」によって生まれるシャンパーニュは、世界最高峰としてその名を知られています。主なブドウ品種は、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネです。

イタリア

イタリアは、2018年のワイン年間生産量で1位となり、世界のワイン生産量の約20%を占めています。近年では、フランスと毎年僅差でトップ争いを繰り広げているワイン大国です。

温暖でブドウの栽培時期に雨量が少ないため、ワイン造りに理想的な自然環境に恵まれています。20州全ての州でワインの生産が行われています。ブドウの固有品種が多く存在し、個性豊かな多種多彩なワインが魅力です。

そんなイタリアの中でも、特に有名な2つの州をご紹介します。

ピエモンテ州

イタリア北部のピエモンテ州は、イタリアの2大銘醸地のひとつです。「美食の土地」としても知られています。

ポイント


北部山麓地区、アスティ地区、アルバ地区、ガヴィ地区の4つの産地に分かれ、日本でも有名な発泡酒「アスティ」や、「イタリアワインの王」と呼ばれる重厚な赤ワイン「バローロ」、爽やかでフレッシュな酸味が魅力の白ワイン「ガヴィ」などが有名です。

リグーリア州

イタリア北西部にあるリグーリア州は、地中海に面した細長い地形のリゾート地です。断崖絶壁の海岸がほとんどで、ブドウ栽培に利用できる土地は多くありませんが、土壌に合わせた様々な品種のブドウから、主に白ワインが造られています。

ポイント

フレッシュでみずみずしく、ミネラル感のある豊かな味わいが人気で、新鮮な魚介類との相性抜群。中でも「イルマッジョーレ」は、地元でも入手困難な最高峰のワインとして知られています。

スペイン

スペインは、国別ワイン生産量第3位のワイン大国として知られています。情熱の国スペインらしく、良質で濃厚、庶民的な味わいの赤ワインに定評があります。

また、日本でも有名なスパークリングワインのカヴァ、世界3大酒精強化ワインのひとつシェリー酒など、バラエティに富んだワインも人気です。そんなスペインの中でも、特に有名な2つ生産地をご紹介します。

リオハ

スペイン北部に位置するリオハは、原産地呼称制度の上位であるDOCに認定されたのが最も早い生産地です。主に栽培されているブドウ品種は、テンプラニーリョで、長い熟成に耐えうるポテンシャルがあります。

リオハのワイン造りは、小樽熟成やブレンドなど、随所にボルドーの影響が見られます。

カタルーニャ

スペイン北東部に位置するカタルーニャは、リオハと同じくスペインのワイン法で最上位の特選原産地D.O.Ca.に認定されているワイン生産地です。高級スペインワインの生産地です。

また、日本でも人気のスパークリングワイン「カバ」の大半を生産している地域でもあります。

その他のワインがおいしい国

他にも、ワインの産地として有名な国は、「チリ」「アメリカ」「ドイツ」「ポルトガル」「アルゼンチン」「オーストラリア」「ニュージーランド」などがあります。

  • チリ
    2015年以降、日本に輸入されるワインの生産国1位です。
    単一品種で造られるワインが多く、わかりやすくシンプルな美味しさが人気です。
  • アメリカ
    世界第4位のワイン生産量を誇り、約90%はカリフォルニア州で造られています。中でも「ナパヴァレー」は、高級カリフォルニアワインの産地として、世界的に高く評価されています。
  • ドイツ
    世界最北のワイン産地の一つです。その寒冷な気候風土を生かし、酸味と果実味のバランス、低アルコール、程よい甘さで独自のスタイルのワインを生み出しました。
  • ポルトガル
    高温多湿な気候を生かし、固有のブドウ品種が約250種類以上も栽培されています。近代的な醸造技術と古典的な醸造技術を融合させた、多種多様なワインが評判。1人当たりのワイン年間消費量は、世界第4位です。
  • アルゼンチン
    ワイン生産量第6位のワイン大国です。中央西部のメンドーサ州に、著名なワイナリーが集中しています。
  • オーストラリア
    「気軽に楽しめるワイン」を世界に発信し続けるワイン新興国。南オーストラリア州の「シラーズ」種から造られるシラーズが特に有名。温暖な気候を生かした濃密で柔らかい味わいのワインが人気です。
  • ニュージーランド
    冷涼湿潤な気候を生かして造られる、シャルドネ種の爽やかな白ワインや、繊細でしなやかなピノ・ノワール種の赤ワインが人気です。

まとめ

今回ご紹介した国や地域をはじめ、世界各地でその土地の地形や気候、風土を生かして、多種多様なブドウ品種から個性豊かなワインがたくさん造られています。

この記事を参考に、ぜひいろいろな国や地域のワインを飲み比べて、お好みのワインを見つけてみてくださいね。

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