赤ワインと白ワインは、そもそも何がどう違うのかについて考えたことはありませんか? 見た目も味も違いますが、いざ違いを尋ねられるとどう説明して良いのか戸惑うかもしれません。
今回は、赤ワインの特徴や種類を、初心者にもわかりやすく説明しますね。
赤ワインの特徴や造られ方を初心者向けに解説

赤ワインと白ワインとでは、原料となるブドウ品種とワインの製法が大きく異なります。
赤ワインの原料として使われるのは、果皮が紫色や黒色をした黒ブドウ品種です。赤ワインの色は、ブドウの皮に多く含まれているポリフェノールの一種「アントシアニン」の色素によるもので、赤や濃い紫、赤褐色などの色となります。
赤ワインは、黒ブドウの軸のみを取り除いて細かく破砕して、果皮や種が付いたままの果肉を丸ごと搾った果汁を用いて造られます。
搾った果汁は木樽や金属製のタンクに流し込まれ、酵母を加えてから25~30℃の温度で発酵させます。発酵にかかる日数は、約1週間~10日です。
赤ワインの種類「ボディ」

赤ワインは、コクと渋み(タンニン)の程度によって、フルボディ、ミディアムボディ、ライトボディに分類されます。
ボディとは、ワインのボリューム感や飲み口の印象のことです。ボディの違いは、ワインのアルコール度数やブドウに含まれているポリフェノールの量の違いの他、様々な要因によって生まれます。
それぞれのボディの特徴を見ていきましょう。
フルボディ
フルボディは、どっしりとした重厚感があり、複雑で奥行きのある香りとコクを感じる赤ワインです。タンニンが豊富で果実味が強め、濃厚な味わいが特徴です。

アルコール度数も高めなので、ワイン初心者や赤ワインが苦手な人には、慣れるまでは飲みづらく感じる人がいるかもしれません。
余韻の長さと、長期熟成してじっくり楽しむポテンシャルを秘めているのもフルボディの魅力だと言えます。また、どんな料理を合わせるかによって味わいの印象が大きく変わるので、ワイン通の方に根強いファンが多いです。僕もフルボディ派のひとりです。
ミディアムボディ
ミディアムボディは、ライトボディとフルボディの中間くらいの、程よいボリューム感のある赤ワインです。
豊かな果実味と酸味が特徴ですが、タンニンは強くないのでクセがなく、初心者にも比較的飲みやすいでしょう。
ミディアムボディの赤ワインは、軽やかさのあるライトボディ寄りからフルボディ寄りのしっかりとした味わいのものまで、様々なワインがあります。

味わいの幅広さや料理との合わせやすさが魅力です。どれを選ぶか迷った時は、ミディアムボディを選ぶことをおすすめします。
ライトボディ
ライトボディは、軽やかでフルーティーな飲み口が特徴の赤ワインです。酸味もタンニンも穏やか、そしてアルコール度数も低めなので、ワイン初心者や赤ワインに苦手意識を持っている人は、ライトボディの赤ワインからトライしてみると良いでしょう。
フルーツを漬け込んだサングリアなど、アレンジを加えてカジュアルに楽しめるのもライトボディの赤ワインの魅力です。
まとめ
ワイン初心者にとって、赤ワインの渋みはとっつきづらくて、苦手だと感じている人も結構いると思います。でも、ワイン単独で飲んだ時は渋いと感じていても、料理と合わせてみると全然印象が変わって驚くことも、これからきっとあるはず。
また、ボディの違いや産地、ブドウ品種によっても味わいが異なります。どうしても渋みが苦手な人は、フルーティーで軽やかなライトボディから徐々に慣れていくのがおすすめです。
赤ワインは種類が豊富で、とても奥深い魅力に溢れています。ぜひ怖がらずに、いろいろ試してみてくださいね。
白ワインには白ワインならではの魅力があります。白ワインの魅力はこちらで詳しく解説しています。