ロゼワインとはどんなワイン?味の特徴なども紹介

ロゼワインとは

近年、フランスやアメリカをはじめ、世界的にロゼワインがブームとなっています。日本でも、年々ロゼ人気が高まりつつあります。


美しく華やかなピンク色が印象的なロゼワインですが、ロゼワインとはどんなワインかご存知でしょうか?

ロゼワインとは

ロゼとは、フランス語でバラを意味しています。ロゼワインは見た目の色からのイメージで、赤ワインと白ワインを混ぜて造られていると思っている人もいるかもしれませんが、ロゼワインにはいくつかの製法があります。


赤ワインの製法と同じように、ブドウ果汁だけでなく果皮も一緒に発酵させて、ピンク色になったら果皮を取り除く方法は、「セニエ法」と呼ばれます。セニエ法で造られるロゼワインは、濃いめの色合いに仕上がることが多いです。途中までは果皮も入った状態で発酵させるので、色素やタンニンがある程度含まれています。

また、黒ブドウを使って白ワインと同じ方法で造る方法は、「プレス法」と呼ばれます。黒ブドウを圧搾する時に色素が自然と果汁に移り、比較的淡い色のワインに仕上がります。圧搾後に果皮を取り除くので、タンニンは少ないです。


黒ブドウと白ブドウを混ぜた状態で仕込む方法は「混醸法」と呼ばれます。ちなみに、ヨーロッパでは一部の地域を除いて、発酵後の赤ワインと白ワインを混ぜる方法は認められていません。

ロゼワインの味の特徴

ロゼワインは、白ワインに近い爽やかな味わいが特徴です。赤ワインと白ワインのいいとこ取りをしたようなロゼワインは、どんな料理にも合わせやすくカジュアルに楽しめると人気があります。

味わいは、甘口と辛口に分かれます。それぞれの味の特徴を見ていきましょう。

甘口

ロゼワインの味わいは、原料となるブドウ果実の完熟度によって違いが生まれます。よく熟した糖度の高いブドウを使って、醸造時間を短めに造られたものが、甘口に仕上がりやすいです。

マスカット・ベリーAやジンファンデル、キャンベル・アーリーなどがよく使われています。

ポイント

フランス・ロワール地方のロゼ・ダンジュや、アメリカ・カリフォルニア地方のホワイト・ジンファンデルなどが有名です。

爽やかでフルーティーな味わいは、酢豚など甘酸っぱい料理や、メロン&生ハム、クリームチーズを使った前菜、スイーツなどと好相性。6~8度くらいの温度が適温です。

辛口

世界的にブームとなっているロゼワインのトレンドは、主に辛口です。カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、グルナッシュなど様々な品種から造られます。

南フランスのプロヴァンス地方のロゼワインが特に有名です。

ポイント

コクや渋みのバランスが取れた味わいは、サーモンやエビなどはもちろん、肉料理にも魚料理にもよく合います。中華料理やエスニック料理とも好相性。8~10度くらいで飲むのが適温です。

まとめ

ロゼワインは、ピンク色のイメージから女性的、春に飲むワインといった印象を持たれがちですが、どんな料理にも合わせやすく、意外と出番の多いワインです。
ロゼワインとはどんなワインかをひと言で説明するなら、まさに「万能選手」という言葉がピッタリだと言えるでしょう。いろいろなタイプのロゼワインと料理の組み合わせを、ぜひ味わってみてくださいね。

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