ワインと合うおつまみには法則がある?マリアージュの法則を覚えよう

ワインとおつまみを合わせる「マリアージュの法則」とは

フランスでは、ワインと料理の相性を結婚に例えて「マリアージュ」と呼ばれます。
一般的に、肉料理には赤ワイン、魚料理には白ワインを合わせるのが良い、と言われることが多いですが、必ずしもそうとは限らないところが、楽しくもあり難しさでもあります。


今回は、ワインとおつまみを合わせる時に役立つ「マリアージュの法則」を、初心者にも実践しやすい3つのポイントに絞ってご紹介します。

①色を合わせよう

ワインとおつまみのマリアージュを考える時に一番わかりやすいのが、視覚的に見た「色を合わせる」という法則です。ワインの色味(赤・白・ロゼ)と料理の仕上がりの色が近いものは、相性の良い組み合わせと言えます。

例えば


赤ワインの場合だと、明るい赤ならラタトゥイユ、鶏肉のトマトソース煮など明るい茶色や赤色の料理を、濃い赤ならビーフシチューやウナギの蒲焼きなど濃い茶色の料理を合わせるという考え方です。

同じように、白ワインの場合だと、淡いイエローならグリーンサラダや柑橘類のカルパッチョなど、ライトグリーンや透明感のある色の料理を、濃いイエローなら鶏肉のクリームソース煮やカルボナーラなど、クリーム色や黄色っぽい色の料理がよく合います。


同じ鶏肉を使った料理でも、味付けがトマトソース煮なのかクリームソース煮なのかで、相性の良いワインが変わってくるというわけです。

ジュン

調理法によって仕上がりの色が変わるので、元の食材の色だけでなく、料理の仕上がりの色で合わせてみましょう。

②産地を合わせよう

ワインとおつまみのマリアージュには、産地を合わせるのも失敗の少ない法則です。日本には、「地産地消」という言葉がありますが、同じ風土に根差した料理やチーズとワインの相性は、やはり良いものです。

ワインにピッタリな美味しいチーズはこちらで紹介しています!

和食には日本ワイン、イタリア料理にはイタリアワインというように、同じ国のものを合わせるだけでなく、具体的な産地まで合わせると相性の良さがより感じられるでしょう。

例えば

イタリア・トスカーナ地方の有名なチーズ「ペコリーノ・トスカーノ」に、同じトスカーナ地方を代表するワイン「キャンティ・クラシコ」を合わせるといった具合です。

③味の重さを合わせよう

ワインとおつまみのマリアージュには、味の重さを合わせるという法則もあります。


軽めのワインには、繊細な和食などあっさりとした味付けのおつまみを、重厚でコクのあるワインにはタレ風味の焼き鳥など濃厚な味付けのおつまみを合わせることで、ワインの味わいとのバランスが取れます。

味の重さが合っていない組み合わせでは、ワインが料理に負けてしまったり、料理の味が台無しになったりします。

ジュン

僕の大好きなフルボディの赤ワインは、しっかりとした重厚感のある味わいのものが多いので、パルミジャーノ・レッジャーノや、スパイシーで油分がじゅわっと溶けだすのがたまらない、熟成したサラミなどを合わせて楽しむことが多いです。

まとめ

ワインと合うおつまみを選ぶ時に役立つ、マリアージュの法則を3つお伝えしました。基本的な合わせ方のコツを知っておくと、ワインがさらに美味しく味わえるようになります。

もちろん、合わせ方には様々な考え方や好みがありますし、答えはひとつではありません。
ぜひ、いろいろなワインとおつまみのマリアージュを試してみてくださいね。