チリワインは安くておいしいのでおすすめ
ワイン大国と言えば、フランスやイタリアを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。でも、実はチリワインは、「安旨ワイン」として日本での人気が年々高まっています。2015年以降、日本に輸入されるワインの生産国1位は、何とチリなんですよ。
南アメリカに位置し南北に細長い国土を持つチリは、日照時間が長く年間を通じて雨が少ない乾燥した気候なので、ブドウ栽培にとても適した風土です。
また、地形的に隣接する国が少ないことから、過去にヨーロッパ全土においてブドウ栽培に大きな打撃を与えた、「フィロキセラ」という害虫の侵入がありませんでした。
そのため、美味しいワインの原料となる高品質のブドウを、安定的に量産し続けることができたのです。
現在でも、ヨーロッパでは既に絶滅して幻の品種とされてきた「カルメネール」種のブドウの木が、チリではしっかり残っています。
チリワインが安い理由
2007年9月以降、チリと日本の間では、EPAと呼ばれる関税に関する経済協定が結ばれています。段階的に関税が引き下げられてきましたが、2019年からは関税ゼロでチリワインを輸入できるようになりました。
チリは先進国と比べて物価や人件費が比較的低いため、ワインの生産にかかるコストを安く抑えることができます。結果として、コスパ抜群の安くて美味しいワインを生み出すことができるのです。
チリワインは当たりはずれが少ない
チリワインが美味しくて人気の理由に、味の当たりはずれが少ないことが挙げられます。
チリは、高品質なブドウの栽培に適した地形と気候に恵まれた国です。アンデス山脈の雪解け水や、標高が高く昼夜で気温の差が激しいことも、よく熟した味わい豊かなブドウをつくるのに、大きなプラスとなっています。
また、害虫の被害もなく、少ない農薬でブドウ栽培を行えるため、毎年収穫されるブドウの品質と量が安定しています。生産地域やブドウの収穫年によって、味のばらつきがあまりありません。
チリワインは1種類のブドウのみを使用して造られる単一品種のワインが多く、わかりやすいシンプルな美味しさが魅力です。
そのため、原料となっている高品質なブドウの旨みを、ストレートに味わうことができます。
チリ産の赤ワインによく使われているブドウ品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン、カルメネール、メルロー、ピノ・ノワールです。白ワインには、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネが多く使われています。
チリワインは通販でも購入できる
僕もここ数年で、デイリーワインとしてチリワインを飲む機会が増えてきました。安くておいしくて、当たりはずれの少ないチリワインは、ワイン通販でも買うことができます。
たとえば、僕が普段よく利用している「ワインショップソムリエ」では、
- 華やかでエレガントな味わいで世界から注目度が急上昇中の「フィンカ・ パタゴニア」
- オーパスワンを手掛けた生産者として有名なパスカル・マーティー氏が立ち上げたワイナリー「ヴィニャ・ マーティ」
など、高品質なチリワインが揃っています。
赤ワインと白ワインのお得なセット販売もあって、初心者の人にも、まとめ買いしたいリピーターさんにもおすすめです。ぜひ、チリワインを購入する時の参考にしてみてくださいね。
チリ以外の世界のワインの産地はこちらで詳しく解説しています。